スーツは思い出。

2018.07.11 Wednesday

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    読みかけてはうたた寝。

    働きはじめて お給料では買えず 両親にもおねだりできず
    初めてローンをくみ
    パンツスーツを買った、
    あの頃は恥ずかしながらぽっちゃりさんだったけど
    肩幅は狭いからとお直しを
    お願いして わたしの身体に
    ぴったりのスーツに仕上げてもらった。引っ越しするたび
    、結婚するときも一緒に
    手を通すこともないけど クローゼットの中に掛かっている。

    読みかけている本は
    「暮らしの在庫は人生の負債」「所有欲 持てば持つほど不自由」

    モノの詰まりは思考の詰まりとも。
    当てはまりはいっぱいあって

    意を決して もう20年着てこなかったスーツを処分しよう
    その前に
    最後に袖を通してから
    ・・・。

    うたた寝しては
    繰り返し 繰り返し 頭の中で
    このスーツの事でいっぱいになる。最後に袖を通した時
    ふたたび思い出す。
    持っている中でいちばん高いスーツ この先も着ることはないであろうが 初めて買ったスーツだ。

    その時の映像が蘇る
    本店のトキハで購入した日のこと ネックレスも一緒に買った事。

    パンツスーツが似合う女になりたいと思ったこと。

    そうしたら
    やっぱり 処分できなくて。
    きょうもクローゼットの中に
    かかったままとなっている。

    読みかけてはうたた寝。

    捨てられないのはスーツは
    モノじゃないということ

     

    本は教えてもくれるが

    気づかせてくれることもある


    わたしにとっては大切な思い出がこのスーツに詰まっている。

    だから捨てられなくて当然だ。

     

    読みかけてはうたた寝のおかげだ。

    だが

    風邪をひくというおやつ付きでもあるけれど。

     

    思い出のスーツ

    死ぬ時は
    一緒に入れてもらおう。

     

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