みれば
2017.06.23 Friday
蛍に出会える場所がある
それを教えてくれているように
蛍
袋
最近では里山が遠のいて
蛍と共にみかけなくなったという草
まだ小さかったころ
おばあちゃんちに行けば白い蛍袋が咲いていた
蛍を中にいれて遊んだこともある。
きょう、摘んで
もうないと思っていた蛍袋を
同じ場所でふたたびみかけた
みかければうれしい 歩いている足をとめ
摘まずカメラにおさめよう
蛍がわかるように。
そんなことを ふと。
夕暮れどきの ちょっぴり湿っぽい風が吹くころ
耳をすましながら 歩く
木々の揺れる音
バスの到着する音
週末を別荘で過ごす隣人の声
いまいる場所に 響く
それはやさしく 心地よく 耳にのこる。
そよそよ
吹いていた風
カメラをちかづけると
風 がやんだ
シャッターをきる
その瞬間は自身の
息もとめていたことに
今まで気づかなかった。
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